知っておきたい事業承継ストーリー その6
6 親族外への承継 (2) M&A
さて
6回にわたった事業承継シリーズ、今回が最後です。
今や大企業だけでなく中小企業間でも 多く行われるようになった
M&A
M とは Mergers 合併
A とは Acquisitions 買収 の略です
近年 なぜこのM&Aが急増しているかというと
・経営者の高齢化や後継者の不在 → 会社を売らざるを得ない
・M&Aがいい意味で周知されてきた → 以前は企業乗っ取りのような悪いイメージがありましたが
このごろは 一種の経営手法 という方向へ イメージが変化してきたようです
大きな資本の傘下に入ることによって、持っている株式を現金化でき、経営の継続拡大も期待され
従業員の雇用も維持される という効果が期待できますね
恥ずかしながら私は M&Aについての知識が全くと言っていいほどありませんでした。
しかし
今後は私のお客様にも 関係してくるのではないか?と考え
今年研修に行って参りました。
それが これです。

2日間 のべ12時間研修でした
正直申し上げて この時間研修しても
とても太刀打ちできないと
ひとりの税理士の力では とてもできないと
そういう感想でした
しかしながら M&Aの概要 段取り は ある程度理解できたので
それだけでも収穫かと
お客様に概略だけはお話しできるようになったかと思います
それでは 本当にざっくりした M&Aの段取りです
個人的に「お見合い」に似ているな~と思いました
まさに、会社と会社とのお見合いです
<事前準備> お見合い相手を探す
・買い手と売り手のニーズをつかむ 条件のすりあわせ
(合いそうな会社をみつける)
→ その段階で必要なのが 売り手会社の 企業価値の算定 企業概要書の作成
(いわゆる 経歴書・履歴書みたいなものですね)
<条件交渉> どういう結婚をお望みか?
・売り手ニーズの把握
株主の希望 売却価格やそのほかの希望条件の把握
・買い手ニーズの把握
売り手会社から示された 企業概要書の精査
いくらの価値をつけるか?
そこでお見合いがうまくいけば (価格や条件が合意に至れば)
<契約> ご結婚!
・契約書の作成
・契約
・株式代金の支払い 経営者交代 など
残念ながらお見合いがうまくいかなければ 破談 ……
ざっくり このような流れになると思います。
ただ、言えることは 将来的にM&Aをお考えの場合には
できるだけ 会社の価値を上げておくこと
すなわち 会社の内部留保額を上げておくことが必要ではないか?
と個人的に感じました。
もちろん 必要以上に内部留保をためることはありませんが
基本 会社の純資産額がマイナスのところには
よほどの収益力や技術力などがないと 買い手がつかないのではないか?
と思いました。
この点を ご考慮の上 ご自身の会社の将来をお考えいただければと思います
前述の研修で このような立派な修了証書をいただきました

今後も 「お客様に寄り添う」 という 事務所の経営理念にそって
自己研鑽につとめます!
事業承継シリーズ 合計6回 お読みいただき
ありがとうございました

Photo:北海道 十勝ばんえい競馬
藤枝市の女性税理士事務所 野島由美子税理士事務所(藤枝・島田・焼津・静岡)
(藤枝の女性税理士のブログ)