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税務会計情報

消費税10%対策 その1#消費税用お積み立てのすすめ

参議院選挙も終わり……

政治に大きな変化はなかったので、今年10月1日からの消費税増税は

予定どおり行われる見込みですね。

そのための準備として、私なりにご提案したいことをシリーズで述べたいと思います。

ひとつめは消費税用お積み立てのすすめ」です。

(法人税・所得税などにも同様に言えることではありますが、消費税は商売上赤字で法人税・所得税を支払う必要がなくても、課税事業者であれば必ず納めなければならない税金だから、特に、だと思うのです。)

 

10%になると、経営状況が変わらなくても納める税金は増える

今さら言うまでもございませんが、消費税とはお客さまから預かった消費税から、事業上支払った消費税を差し引いた残りの額を納めます。(原則課税の場合)

<具体例>

売上 1000万円(税抜き) の事業者の方 
預かり消費税額  現行 8% とすると 80万円です。

仕入 800万円(税抜き) 
支払い消費税   現行 8% とすると 64万円です。

国に納める消費税 80 - 64 =16万円

売上・仕入れに変更はないとして、上記設定で消費税が10%となると、どうなるでしょう?

預かり消費税 100万円 - 支払い消費税 80万円 = 納める消費税 20万円

となり、単純に4万円納税額が増えることになります。

 

納税資金のご準備が大切

経営者さんの大きなお悩みのひとつとして「資金繰り」があげられると思います。

消費税が5%から8%に上がった2014年(平成26年)4月1日以降、お客様の消費税申告をお手伝いするなかで、一番多かったご感想は「納める税金が高くなった」「急にこんなに納めることになって困った」ということでした。

税率が上がったから、当然といえば当然のことなのですが、事業者(消費税を納める立場)の方々からすると、年に1回決算を行い、最終的に納める税金をご提示したところ、
「消費税の容量」の大きさに困惑されたことを、よく覚えております。

私も、そのようなお声に対処する助言が不足していたと大いに反省いたしました。そこで、それからは消費税の把握していただけるように、定期的にご報告をするように心がけております。

消費税増税分は預かっているはずなのに

5%から8%に消費税が上がったとき、売上を請求する際に3%上げた消費税をお預かりしているはずなのに、どうしてこのようなご感想をおもちになったのでしょうか?

それは、預かり消費税 - 支払い消費税 = 納める消費税額

の、資金繰りへの認識が不足していたからだと思います。

 

今般の消費税増税にあたって大切なこと

これは、税理士として、積極的にお客様にご提案申しあげていきたいことですが、

要するに毎月(毎月ではなくても定期的に)今消費税を納めるとしたら、どのくらいの金額になるのか?を把握して、「そのための資金を、通常の運転資金とは別のところに保管しておく」ことが重要かと思います。

(数字については、顧問税理士等にご相談すれば、提示してくれるはずです。)

そうすれば、決算終了後消費税を納めるときに、資金的にお困りになることは防げると考えます。

今後8%から10%に上がった時、同じ売上をしても入ってくるお金は単純に増えてきますね。(軽減税率対象の売上は除く)

その入ってくるお金を、そのまま運転資金に回してしまうと、最終的に消費税納税の際に、納税資金にお困りになることが大いに考えられます。

そこで、月々の経営状況から消費税納税額を把握して、別口座に移しておく。

もしくは前年の納税額から2%増えたらどうなるかをざっくり試算して、それを12か月で割り、毎月定期積金をしておく(もしくは別口座にうつして運転資金に回さないようにする)

たとえば、このような工夫をされて、いざ消費税を納めるとき、資金繰りに影響を与えないようにすることが大切かと考えます。

銀行には「納税準備預金」(納税のための預金。利息に所得税はかからない。ただし、税金の支払いのためだけに引き出せる)という預金もございますので、より厳格に管理したい場合は、そのような預金のご利用もご検討いただければと思います。(金融機関によっては、扱ってない場合も予測されますので、取引機関にご確認ください。)

いずれにしても

 

備えあれば 憂いなし

 

です。

関連記事:消費税10% 気になるお金のこと 経過措置について

藤枝市の女性税理士事務所 野島由美子税理士事務所(藤枝・島田・焼津・静岡)
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