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税務会計情報

税理士事務所に飾る絵画は経費になるのか?必要経費の考え方について

あっという間に2月もなかば……
本格的な確定申告の時期ですね。

今回は、おもに個人事業を営んでおられる方へ、必要経費の考え方についてお知らせしようと思います。

事業所得の計算方法

事業所得の金額は、次のように計算します。

総収入金額―必要経費=事業所得の金額 

このように、1年間の事業で稼いだ収入金額から必要経費を差し引いた残り(所得)に対して税金がかかるわけですが、この「必要経費」について、法律にのっとって計上をしていないと、後日税務署からの指摘で、思わぬ課税が生じてしまうことにもなりかねません。

そこで、必要経費の注意点について、以下述べてみましょう。

必要経費に算入できる金額

必要経費とは、次の金額です。

1  総収入金額にかかる売上原価その他総収入金額を得るために直接に要した費用の額

具体例:製造業や飲食業における材料仕入れなど
ポイント:収入と直接対応関係のあるもの

2  その年に生じた販売費・一般管理費その他業務上の費用の額

具体例:従業員さんの給与・事務用品費・広告宣伝費・店舗家賃など

必要経費の算入時期

必要経費となる金額は、その年において債務の確定した金額(債務の確定によらない減価償却費などの費用もあります)です。

この場合「債務の確定」とは

(1)年末(その年の12月31日)までに債務が確定している
(2)年末までに債務確定に基づいて、具体的な支払うべき事実が発生している
(3)年末までに金額が合理的に算定できる

以上3つの要件を満たす必要があります。

具体例
12月に仕入れた仕入れ代金を、翌年1月に支払った場合その12月の仕入金額
12月分の電気代で翌年1月の支払い分 (事業用部分に限る)など

 

必要経費に算入する場合の注意事項

個人事業においては、1つの支出が家事上(必要経費にならない)と業務上(必要経費になる)の両方にかかわる費用があります。
これを、家事関連費といいます。

具体例
事業と家事両方で使っている車の減価償却費・ガソリン代・税金など
店舗兼住宅での固定資産税・水道光熱費など

家事関連費について、法律では「取引記録などに基づいて、業務遂行上直接必要となったことが明らかに区分できる場合の、その区分できる金額に限られる」となっております。

実務上のよくある「だいたいの按分」では、厳密にはだめなのです。

ですので、あとから税務署に追及されないよう、家事関連費についてのポイントは

◆ 区分を明らかにする、明らかにされていることが基本(補足:自分で明らかにする) ◆

となります。

そうは言ったって、なかなか難しいよ……

 

そう、お感じになるかもしれません。でも、法律で決まっているので、やはり体裁を整える必要があります。

具体的には

交際費 → 事業主と取引先との飲食
領収書に飲食した相手先・事業用であることを明らかにする飲食の目的・場合によっては話の内容を記載しておく。そうすると、ご自身の部分も含めて全額が「必要経費」になることもあると考えます。
車両関連費 → 年間走行距離と、そのうち事業用で使用した走行距離を記録しておいて、事業用走行距離割合を用いる。
店舗兼住宅の固定資産税・火災保険料など → 店舗部分の延べ床面積(坪数)按分

このように、家事関連費についてはご自身で「必要経費であることを明らかにすること」を心がけておいていただきたいと思います。

これは、開業以前に買ったもの(経費計上はしていません(汗)ポスター千円、額縁1万円)

 

税理士事務所に飾る絵画は経費になるのか? 私見

私は、自宅の1室(事務所専用です)で税理士業を営んでおります。

絵画は、その事業専用の部屋のみに飾ると決めて購入、実際にその部屋に飾る。

購入後事務所に飾った日付入りの写真を記録として残す。今後も決して移動しない

絵画の金額は高額なものではない。

絵画を購入する目的は、お客様との打ち合わせスペースを気持ちの良い「しつらえ」にするため。

一般管理費になるかと、個人的には考えます。

おととし開業後、5万円で買いました。お客様に好評です。笑顔

 

 

 

 

藤枝市の女性税理士事務所 野島由美子税理士事務所(藤枝・島田・焼津・静岡)
(藤枝の女性税理士のブログ)

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